コンピレーションアルバム

以前、気になって購入した70s&80sコンピレーションものです。

ジャケット買いとかテーマ買いから様々なアーティストを知りました。

 

Virgin Collections (1973-1987)


 コンピレモノのCDのなかで、私の一番のお気に入りCDです。イギリスのヴァージンレーベルの70年代~80年代を広くカバーした作品集です。下記の曲目を見れば、バラエティーに富んだ選曲に圧倒されます。それだけイギリスミュージックシーンのこのころは、多種多様な音楽が誕生する土壌があったと考えるべきでしょうか。
 洋楽(特にイギリス系)が好きな方なら、誰もが数曲は”これ知ってる”っていうミュージシャンおよび曲があると思います。
1987年に出たCDですので、最近はCDショップの店頭にありませんね。おそらく廃盤でしょうか。再発を願いたいです。

DISK1 (1973-1977)
プログレで出発したVIRGINレーベル。イギリスだけでなく、ドイツ、フランスの名盤を発掘・紹介していました。
TUBULAR BELLS (EDIT) / MIKE OLDFIELD
MOVEMENTS OF A VISIONARY / TANGERINE DREAM
SEA SONG / ROBERT WYATT
TOUCH DOWN / COMUS
A SPARKLING OF CLOUDS / GONG
YOUR MAJESTY IS LIKE A CREAM DONUT / HATFIELD & THE NORTH
SOME VELVET PHASING / KLAUS SCHULZE
NUCLEAR NIGHTCLUB / WIGWAM
CHANSON / CLEARLIGHT
ELECTRIC GYPSIES / STEVE HILLAGE
I WANT MORE / CAN
DEEP DISTANCE / ASHRA


DISK2 (1977-1980)
77年頃からは、中心アーティストはガラリと変わり、NEW WAVE系が多くを占めていました。8曲目のSUPERCHARGEのこの曲は、ヒューイ・ルイスの大ヒット曲のオリジナルとして有名です。OMD・JOHN FOXXなど、ニューロマ系も顔を出してます。
ANARCHY IN THE UK / SEX PISTOLS
ALL THE TIME IN THE WORLD / BOXER
SHOT BY BOTH SIDES / MAGAZINE
FORGET ABOUT YOU / THE MOTERS
JUST ONE MORE NIGHT / YELLOW DOG
LIFE'S A GAMBLE / PENETRATION
INTO THE VALLEY / SKIDS
WE BOTH BELIEVE IN LOVE / SUPERCHARGE
STARRY EYES / THE RECORDS
MAKING PLANS FOR NIGEL / XTC
BABYLON'S BURNING / RUTS
MY WAY / SID VICIOUS
MONEY / THE FLYING LIZARDS
ENOLA GAY / ORCHESTRAL MANOEVRES IN THE DARK
NO EASY WAY / GILLAN
LOVE ZOMBIES / THE MONOCHROME SET
EUROPE AFTER THE RAIN / JOHN FOXX
PLAY TO WIN / HEAVEN 17


DISK3 (1980-1984)
80年代前半は、収録曲を見ると、JAPAN(およびその関連アーティスト)、ファンカ・ラティーナのBLUE ROND やレゲエチックなUB40、ギター・ポップの代表格PALE FOUNTAINSなど、バラエティーに富んでいました。
GENTLEMAN TAKE POLAROIDS / JAPAN
THE SECRET LIFE OF ARABIA / B.E.F
POSTCARD FROM WATERLOO / TOM VERLAINE
PROMISED YOU A MIRACLE / SIMPLE MINDS
DO YOU REALLY WANT TO HURT ME / CULTURE CLUB
ICE CREAM FOR CROW / CAPTAIN BEEFHEART ANDTHE MAGIC BAND
ME AND MR. SANCHEZ / BLUE RONDO A LA TURK
SENSITIVE / MICK KARN
COLD IMAGINATION / HOWARD DEVOTO
FORBIDDEN COLOURS / 坂本龍一&DAVID SYLVIAN
TINSELTOWN IN THE RAIN / THE BLUE NILE
RED RED WINE / UB40
WISHFUL THINKING / CHINA CRISIS
REACH / THE PALE FOUNTAINS
RED GUITAR / DAVID SYLVIAN

DISK4 (1984-1987)
最後の1枚は、えっ!このアーティストもVIRGINと契約してたの?というような意外なアーティストが揃っています。
VALOTTE / JULIAN LENNON
ABSOLUTE / SCRITTI POLITTI
INNER CITY BLUES / WORKING WEEK
OUT IN THE FIELD / GARY MOORE
AFTER THE FIRE / ROGER DALTREY
A GOOD HEART / FEARGAL SHARKEY
(I'LL NEVER BE)MARIA MAGDALENA / SANDRA
SLEDGEHAMMER / PETER GABRIEL
INVISIBLE TOUCH / GENESIS
CALLING ALL THE HEROES / IT BITES
STAY A LITTLE WHILE CHILD / LOOSE ENDS
(I JUST) DIE IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
EVERYTHING I OWN / BOY GEORGE
HEART AND SOUL / T'PAU
THE RIGHT STUFF / BRYAN FERRY


THE SECRET POLICEMAN'S CONCERT
(シークレット・ポリスマンズ・コンサート)

 70年代~80年代は様々なロック・イベントがありました。ウッド・ストックから始まり、85年のライブ・エイド、WOMAD、NO NUKES...挙げたらキリがないですね。

 ロック・イベントの中で大好きな1枚。リアルタイムで出会ったこの1枚。CDは所有してませんが、貸しレコード屋から学生時代に借り、ダビングして擦り切れるほど聴いた1枚です。。


Side A
1. Roxanne
2. Message In A Bottle

   / Sting
3. 'Cause We've Ended As Lover's
4. Farther Up The Road
5. Crossroads
   / Jeff Beck & Eric Clapton
6. I Don't Like Monday
   / Bob Geldof & Johnny Fingers
Side B
1. In The Air Tonight
2 The Roof Is Leaking
   / Phil Collins
3. The Universal Soldier
4. Catch The Wind
   / Donovan
5. I Shall Be Released
   / The Secret Police


 1981年に何回かに渡って開催されたコンサートです。不当に投獄された人たちを救う組織、アムネスティー・インターナショナルに賛同したアーティスト達による、まさに”運動”ともいえるものでした。
結果、ネルソン・マンデラ氏が解放されましたね。
 フィル・コリンズ、スティングの弾き語りステージは、ライブ・エイドでお馴染みですが、このコンサートが元祖です。夜の囁き、ロクサーヌ、孤独のメッセージ。この後、幾多のコンサートで弾き語りされたでしょうね。まさに80年代の香りですね。そうそう、ライブエイドのシンボル(?)ボブ・ゲルドフの「哀愁のマンディ」もイメージは80sですね!
 うってかわって、A面の3曲目のジェフ・ベックの「哀しみの恋人達」の泣きのギター、クラプトンの2曲、ドノヴァンのアコギ・弾き語りの2曲の香りは70年代。彼らの長い経歴を感じる選曲ですね。
 最後の曲は、The Bandの曲、I Shall Be Released。リード・ヴォーカルはStingで、出演者全員による演奏です。Stingのヴォーカルで助長されたのも確かですが、”解放”というテーマに沿った選曲と同時に、時代の移り変わり、70sと80sの狭間の音って感じに聞こえて印象深かったものでした。
 この前、この後とコンサートいろいろありますけれど、短い1枚のレコードの”エッセンスの凝縮”感は、このレコードがイチオシです。 (Video化もされています)


On The Beach (オン・ザ・ビーチ) (1988年)

皆さんは夏のサウンドといえば、どんなサウンドを思い浮かべますか?エア・サプライ?UB40?それともハードロック系でしょうか?
ラテン系もいいですね。人それぞれ、思い入れのサマー・サウンドがあると思いますが、
私は1988年にビクターさんから発売されたこのコンピレ・アルバムが大好きです。

 

1. Seaside Week End / Antena
2. Summer (Remix Version) / Anna Domino
3. Summer Wind / Chris Yates
4. It Ain't Been Easy / O'Chi Brown
5. Oblivious / Aztec Camera
6. Des Calins,Des Caresses / Antena
7. On The Beach / Chris Rea
8. Learning To Live (Without Your Love) / O'Chi Brown
9. Just Once / Anna Domino
10.This Summer / Gung-Ho
11.Village Of The Sun / Antena
12.Walk Out To Winter / Aztec Camera

曲名(邦題)とコメント


1.シーサイド・ウィークエンド

 パリの歌姫。アンテナのいかにも夏の海辺の情景が広がる曲。エコーの利いたパーカッションの響きが心地よい。(1986年)
2.サマー

 ハスキーな女性ボーカル、アンナ・ドミノの文字通りの”サマー”。活気溢れるホーンの音が元気を呼び出します。(1986年)
3.サマー・ウインド

 語りから始まり印象的なフレーズ&リズムギターの音が夏の光、そしてホーンがすがすがしいクリス・イエーツの曲。(1986年)
4.イット・エイント・ビーン・イージー

 うってかわって、ソウルフルなナンバー。”都会の夏の雰囲気も漂うイギリス出身の黒人女性ボーカリスト。オーチー・ブラウンのナンバー(1988年)
5.思い出のサニービート

 夏はギター・ポップがやっぱり合います。お馴染み、アズテック・カメラのデビュー・アルバムからのナンバー。いきなり曲が終わるのがちょっと唐突な感じがしますけど。。(1982年)
6.甘い言葉と...

  アンテナのフランス語の曲。ピアノの響きとゆったりとしたラテンのリズム。そしてフランス語の語感が夏の午後~夕暮れの雰囲気を醸し出します。(1987年)
7.オン・ザ・ビーチ

 車の宣伝で使われたので、覚えている方もいるかと思います。クリス・レアの同名アルバムのタイトル曲。しわがれ声がとても渋いです。この曲を聴きながら、夜の海岸でお酒を飲みたい気分(笑)。(1986年)
8.ラーニング・トゥ・リブ

 オーチー・ブラウンと男性シンガー、リック・アストリーとのデュエット曲。なぜか、歌詞に夏のキーワードが入っていないのに収録。曲の雰囲気は夏と言えなくもない(レコード会社の帳尻あわせかな?)(1986年)
9.ジャスト・ワンス

 アコースティック・ギターと主旋律のバックで流れるシンセの音が夏の木漏れ日を感じます。アンナ・ドミノのハスキー・ヴォイスも2.よりもはっきり聞えます。
(1987年)
10.ディス・サマー

 元ブームタウン・ラッツのジョニー・フィンガースとサイモン・クロウが結成したグループ GUNG-HO。”This Summer Comes ~”というサビの部分と女性コーラスが印象的。(1988年)
11.ヴィレッジ・オブ・ザ・サン

 アンテナの曲。作曲者を見るとF.Zappaの名前が...コーラスが美しい曲です。(1988年)
12.ウォーク・アウト・トゥ・ウインター

  夏の終わり、冬へと歩き出す。って感じですが、アズテック・カメラの曲調は”夏”なんですよね(笑)。(1982年)

 暑い夏に清涼感を与える、”夏向き”のサウンド。やっぱり、イギリスモノ+クレプスキュールで決まり!オムニバスモノは、期間限定で販売するものが多いですが、中古ショップで売られているとしても、安いと思います。見かけたら、ぜひ聴いてみてください。オススメの1枚です。



男の言葉と女の沈黙

下記ご紹介するのは、90年にCBS/SONYさんから発売されたストーリー仕立てのCDシリーズ(コンピレーション・アルバム)。タイトルは「男の言葉と女の沈黙」。全10枚のシリーズモノです。
各CDは、第1章~第10章という形でそれぞれ副題が添えられ、説明書の冒頭にはテーマに沿った詩が
書かれています。今回はその中から私が入手した2枚をご紹介します。


男の言葉と女の沈黙 第三章 もう一度逢うために別れよう
JAZZ VOCAL COLLECTION


1. STARDUST / JO STAFFORD
2. YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC(あなたと夜と音楽を)
          / BOBBIE NORRIS
3. FLY ME TO THE MOON / PATTI PAGE
4. MY ONE AND ONLY ONE / LOREZ ALEXANDRIA
5. TEACH ME TONIGHT (今夜教えて) / JO STAFFORD
6. I CAN'T GIVE YOU ANYTHING BUT LOVE(捧ぐるは愛のみ)
          / SUSANNAH McCORKLE
7. NIGHT AND DAY / CAROL SLOANE
8. SOMEONE TO WATCH OVER ME (やさしい伴侶を)
         / MORGANA KING
9. AS TIME GOES BY (時のすぎゆくまま) / SUSANNAH McCORKLE
10.LOVER,COME BACK TO ME (恋人よ我に帰れ) / MILDRED BAILEY
11.I CAN'T GET STARTED (言いだしかねて) / MORGANA KING
12.TAKING CHANCE ON LOVE (恋のチャンス) / CAROL SLOANE
13.ALL OF ME / SHIRLEY HORN
14.THE SHADOW OF YOUR SMILE (いそしぎ) / TONY BENNET
15.BUT NOT FOR ME / CAROL SLOANE
16.YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO (帰ってくれたらうれしいわ)
         / JO STAFFORD

当サイトでは番外編ですね(笑)
Jazz Vocalの名曲の数々。1920年代の古いミュージカルやエリザベス・テイラーの映画(いそしぎ)、
またCMで聴いたことのあるようなナンバーが沢山入っています。スタンダードなジャズは、やはり夜。ワインを傾けながら聴くのがいいですねー。私は、JO STAFFORDの1、16。CAROL SLOANEの7がいいですねー。 NIGHT&DAYは、ポップスではEverything But The Girlがカバーしたので特に思い入れがあります。タイトルを順に見ていくと(邦題も)、ストーリー作りをもとにしたセンスが伺えます。ジャケットも街中に遠くを見つめ佇む女性。恋人を待っているのでしょうか。別れを告げられるとも知らずに。。。


男の言葉と女の沈黙 第四章 何人もの男の手の中で夢を見た
ROCK BALLAD COLLECTION


1. OPEN ARMS / JOURNEY
2. SOMEONE TO LAY DOWN BESIDE ME(誰かわたしの側に)
           / KARLA BONOFF
3. (Sittin' On) THE DOCK OF BAY / MICHAEL BOLTON
4. WILL YOU STILL LOVE ME TOMORROW? / DAVE MASON
5. CAN'T WE TRY (とまどい) / DAN HILL
6. ALMOST PARADISE (パラダイス~愛のテーマ)
          / ANN WILSON AND MIKE RENO
7. OH! SHERRIE / STEVE PERRY
8. WHEN YOUR HEART IS WEAK (心のときめき) / COCK ROBIN
9. YOU'RE ONLY LONELY / J.D. SOUTHER
10.PLEASE BE THE ONE (香りはバイオレット) / KARLA BONOFF
11.HEAVEN IN YOUR EYES / LOVERBOY
12.ALL I NEED IS YOU / BIG TROUBLE
13.LEARN TO LOVE AGAIN (恋を教えて) / ANA
14.DUST IN THE WIND (すべては風の中に) / KANSAS
15.BLUE RIVER / ERIC ANDERSEN
16.FOR THE PEACE OF ALL MANKIND(落葉のコンチェルト)
          / ALBERT HAMMOND

 70年代初期80年代後期まで、幅広い選曲。それも、バラードの名曲中の名曲が次々と登場。最初~中盤までは、愛する二人の絶頂期を表現しているのでしょうか?6、7、11など盛りあがりのある曲がありますね。そのなかに渋めの3、4、9が静かなる主張。そしてラスト3曲。淋しさを込めてこの作品は終わります。高速道路の路側に駐車し、車の中で愛し合う2人。この時を忘れない。。。といったところかな?

 企画モノでわざとらしいと感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、”選曲”とストーリー仕立てはなかなか凝ってるなと感じたので掲載しました。20年以上前の企画モノですので、中古CD店で発見されるかもしれません。こういったコレクションの中古は安いので(300~500円くらいで出ていることがある)、入手されたらいかがでしょう。

Ghosts Of Christmas Past / Various Artists

定番系クリスマス作品に飽きたらこの1枚!

1. Hot Club Of Christ / Aztec Camera
2. Santa Baby / The French Impressions
3. Benoit's Christmas / The Pale Fauntains
4. Scottish Christmas / Paul Haig
5. Write Your Letter / The Arcadians
6. Noelle A Hawaii / Isabelle Antena
7. Tokyo Twilight / The Names
8. Christiana / Paul Haig
9. One Christmas For Your Thoughts / The Durutti Column
10. Breakfast At Christmas / Hillcrest Club
11. Jingle Bell Rock / Thick Pigeon
12. Invocation / Cabaret Voltaire
13. Weinachts Rap / Tuxedomoon
14. Cream Or Christmas / Michael Nyman
15. Praying For A Cheaper Christmas / Swinging Buildings
16. Snowflakes / The Durutti Column
17. Happy Birthday Pigface Christus / Current '93
18. A Theme For This Special Evening / Monks In The Snow

 

 待ってたCDが再発されて、思わずゲットしました。 クリスマス・アルバムの”裏名盤(ライナーより)”ともいえるこの作品。私イチオシのクレプス・キュール・レーベル編集(80年代にリリースされた2枚の作品の編集版)のさまざまなアーティストが彩りを添えるクリスマス作品集です。アズテック・カメラ、ペイル・ファウンテンズ、ポール・ヘイグなどのアコースティック・サウンド。フレンチ・インプレッションズ、イザベル・アンテナ、ドゥルッティ・コラムなどの個性派。キャバレー・ヴォルテール、カレント93などのアバンギャルド系まで揃えた作品はそうそうお目にかかれないと思います。定番系のクリスマス・サウンドに飽きたら、サウンドの美しさと耽美的、刺激的な側面を兼ね備えたこの作品はぜひオススメします。ギター・ポップとテクノポップ好きの方は気に入ると思います。

 

 

2022年06月20日|ブログのカテゴリー:70s&80s私のイチオシ